看護管理者とは、院内の看護部におけるマネジメントを担う人のことを指します。看護管理者の位置付けは病院により異なりますが、看護部長、看護師長、看護主任といった役割が一般的です。このような職位を目指すうえで有利な資格として、認定看護管理者があります。認定看護管理者は、「管理者として優れた資質を持ち、創造的に組織を発展させることができる能力を有すると認められた人」に与えられる資格です。それでは、認定看護管理者になるには具体的にどうすれば良いのでしょうか。
まず、認定審査に合格する必要があります。認定審査の受験資格を得るには、看護師の免許取得後5年以上の実務経験と、認定看護管理者教育課程を修める、もしくは看護系大学院において看護管理を専攻し修士号を取得しているなどの要件を満たしていることが必要です。認定看護管理者教育課程は、各都道府県の看護協会や研修センターなどで実施されています。認定審査は年1回行われ、試験内容は書類試験と筆記試験です。審査合格後は認定看護管理者としての活動と自己研鑽を積み、5年ごとに資格を更新します。
全国における認定看護管理者は、2021年12月時点でわずか4,756人です。資格を取得することで看護管理者として必要な知識や技術を有していることを証明でき、管理職としての評価の向上や昇進が期待されます。また、自らのスキルアップにもつながるため、看護管理者を目指す人は認定看護管理者の取得を検討してみると良いでしょう。